二回目 西川です

2010年9月16日 | 開発室より

皆様こんにちは。
今回は、前回の最後にお伝えしましたように、スクリプトについて、簡単にご説明出来ればと思います。

スクリプトとは、簡単に言ってしまえば、シナリオをプログラムで動かすことの出来る形にコンバートする作業のことです。
例えば――

はつみ「みなさん、今日はスクリプトのお勉強の時間です。興味がない方はブラウザの戻るボタンを押してくださいね」

という文があったとしても、このままではプログラムでは読めません。

名前「カギ括弧」

というフォーマットをテキストウィンドウに表示する、というプログラムも組めなくはありませんが、文章の途中で「カギ括弧」つきの単語などがでてきてしまったら、その場合は、カギ括弧以前が名前、それ以降が台詞、という風にプログラムは判断してしまいます。これでは汎用性がなく、使いづらいので、このようなノベルゲームのプログラムを作るケースは稀でしょう。

なので「以下の文はテキストウィンドウに表示する文章ですよ」とプログラムが判別するための記号を入れたりします。
また、改行をどこで入れるか、だけでなく、画面に表示される情報のほとんどすべてを指定したりもします。キャラの立ち絵をどこに表示させるか、どの表情にするか、背景はどこなのか、効果音は、BGMは――。


※画面は開発中のもので、画面内の情報は実際のデータに基づくものではありません。

といったように、様々な情報を付加していくことで、上のような画面が出来るわけなのです。
この作業は、どちらかといえば、映画やテレビなどの演出(監督も?)に近い作業なのかもしれません。キャラの表情を台詞の途中で変えたり、背景を変える時に、時計のようにぐるりと黒い背景を入れて時間の経過をあらわしたり――と。
これがなかなか楽しい作業だったりします。ただの「……バカ」という台詞が、呆れ顔なのか、照れている顔なのかで、全く受ける印象が違ってきたりもします。
そうして、ただのテキストだったシナリオが、ゲームとしてできあがっていくのです。


そんなわけで、ただいま絶賛演出付け中です。個人のセンスが問われる作業で、凝ろうと思えばいくらでも凝れたりと、色々と力のいれ具合が難しいのですが、時間の許す限り良い作品に仕上げたいという気持ちは、制作チームの皆が共有するところでしょうか。
今回は自分で書いたシナリオではありませんが、円さんや佐倉さんの意図したところを正確に読み取って、演出をつけていけたらいいなぁ、と思っています。

※画面は開発中のもので、画面内の情報は実際のデータに基づくものではありません。

そういえば、円まどかさんから失敗談とか聞きたい……なんてコメントがあったので、この場をお借りして。

ヒント1 四文字。締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り
ヒント2 語感は、マジギレに近い。締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り
ヒント3 ディレクターにマジギレされる。締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り締め
ヒント4 死にたい。締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り締め切り締め切

暗い話はおいておいて、中学生だった頃好きだった女の子の名前を、とあるゲームのヒロインの名前にしてしまったこと、とかとか。その子は別にイタリア人とかではないです。
今でも時々夜中に思い出しては、体育座りでベッドの上を転がりまくったりしています。

名前をつけてしまったこともそうですが、その子のことを思い出したりとか、両方の意味で。

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