百合ヶ浜より 沢井かおり

2011年1月26日 | 開発室より

初めまして、沢井かおりです。
今年から百合ヶ浜総合病院の内科病棟で勤務を始めました。























子どもの頃から看護師という職業に憧れてたので
白衣を着て、ちゃんとした看護師として働けることになって
すごく嬉しいです!

看護師になりたいと思ったきっかけは
子どもの頃に事故に遭ったから……なんです。

何だかすっごい事故だったらしくて
わたしの身体には今でもその時の手術の跡が残ってるの。
……もうだいぶ薄くなったけど。

あ、あはっ。
やだなー、そんな心配そうな顔しないでください、
後遺症とか全然残ってないんですから!

事故のことですか?
子供だったから、実はあまり覚えてないんですよね。

でもね、わたしを助けるために
たくさんの人が一所懸命になってくれたのは
うっすらと覚えてるの。

みんなが「生きて!」って、言ってくれて……。

お父さんやお母さんにもすごく心配をかけたし
妹も未だに「お姉ちゃんがいなくなっちゃったら」って
トラウマみたいになってるし。

だからわたし、頑張って生きなきゃって思ってるの。

あ、そうそう。

看護師になって、一番最初に最初にびっくりしたのが
就職した病院になぎさ先輩がいた! ってこと!

なぎさ先輩って、高校の頃に生徒会で一緒だったの。
また仲良しコンビ、復活できたらいいなー。

はっ!

高校の時に、なぎさ先輩にパンツ借りたこと忘れてた!!
返さなきゃ……って、実家に置いてきちゃった!!

えと……仕事風景、ですか?

仕事中は、わたし、いっぱいいっぱいで……。

主任さんは厳しい人で、しょっちゅう叱られちゃうけど、
時々「頑張っているわね」って褒めてもらえるんですよ?
頑張ってるところを認めてもらえるのって、
すごく元気になりますよね!!

あとは……同僚の看護師さんにからかわれたり、
子どもの患者さんに「お姉ちゃん」って呼ばれて照れたりして、
あっという間に一日が過ぎてくの。

同僚の山之内さんなんて、わたしのこと、
『新人』って呼ぶんですよ?
わたしには沢井かおりって名前があるのに!

……でも、仕方がないですよね、
わたし、まだまだ新人なんだもん。
頑張って勉強しなくちゃ!

でも、勉強しなきゃ、って思ってるのに、
気がついたら朝が来てて、一日が終わるのが
とっても早いって思っちゃう……。

ああん、もう!
わたしって! わたしって!!

そんなわたしが、初めて担当することになった患者さんが
堺さゆりさん。

堺さんに「あなた、それでも看護師なんですか?」って
言われる度にへこんじゃうけど、でも、わたし、頑張る!
へこんでる場合じゃないもん!!

いつか堺さんに、「あなたでも、やればできるんですね」って
言われたい!

それで、あみちゃんのように……とまでは言わないけど、
ニコッと微笑んでもらえたらいいなって思ってるの。

えっと、あみちゃんっていうのは、
306号室……小児科患者ばかり集めた部屋に入院してる
女の子なの。

高校生なんだけど、身体が小さくて、
わたし、最初、中学生って思っちゃった。
あみちゃんは病気だから入院してるのに、
痛いとか苦しいとかの愚痴も言わないし、
いつも笑顔を絶やさない、とってもいい子なの。

わたしも見習わなくちゃ!

でね、あみちゃんは堺さんが好きみたいなんだけど、
堺さんはあみちゃんのことが苦手みたい。

でも、あみちゃんは堺さんの様子に気づいてなくて、
それがちょっと面白いの。

堺さんも、入院患者さん同士、仲良くしたらいいって
わたしは思うんだけど……そう簡単じゃないのよね。
一筋縄でいくような性格じゃなさそうだしね。

というわけで!!

この病院で、わたし、なぎさ先輩とコンビ復活して、
主任さんにも褒められるようになって、
山之内さんには、ちゃんと名前で呼んでもらって、
そして、堺さんに認めてもらえるような看護師になるの!

もう決めたの!!

みなさん、わたしの頑張り、応援しててくださいね!

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