「白恋」執筆秘話その2(佐倉さくら)

2010年9月28日 | 開発室より

キャラクター紹介にはありませんが「白恋」にも、実は小児患者さんが登場します。
小児患者さん、簡単に言えば子どもです(患者とは言わず患児ということもあります)。

私は実習時代に小児科病棟も経験しました。

その時のイメージは一言でいうと「大変だった!」でしょうか。

元気な子が多くてとても楽しい実習ではありました。

けれど「空気の読める大人」とは違い、子どもは事情がわからないゆえに色々な不満もあり

「あの子の夕飯にはケーキがついてるのに何で自分のはないの?」

「あの子は点滴ないのにどうして自分は毎日点滴するの?」

「あの子はすぐ退院したのにどうして自分はずっとここにいなきゃいけないの?」

と毎日「どうして」づくめです。

それに自分が身体の具合が悪いということを自覚してない時は、どんなに注意をしても
ベッドを抜け出し駆け回り、外来病棟などでかくれんぼや鬼ごっこをしたりして大騒ぎ。

また、実習生である私たちと年が近い分、とてもなついてくれますがいたずらもすごくて
ベテランのナースにはしないようなことを私たちにはやらかしてくれました。

スカートめくりは日常茶飯事。

点滴を交換している時にナースキャップをはずされたり、薬をベッドの下に落としたと
拾わせて、しゃがんでいる間に後から抱き着いておんぶをねだったり。
毎日が戦争のようにあわただしく、子供のペースに合わせていると指導ナースから
「実習は遊びじゃないのよ!」と叱られてへこんでしまったりの繰り返しでした。


「白恋」にも色々なタイプの小児患者さんが登場します。

主人公をはじめ、登場ナースがそれぞれの立場からどのようにその子たちに接していくか。

その子たちがどんな風に新人ナースである主人公を受け入れていくのか。

楽しいけれど、それだけではない小児患者さんとの関わりを、実習の頃を思い出しながら
書かせていただきました。

ユーザーの皆さんの一番の関心は、もちろんヒロインたちとのラブラブだと思いますが、
それ以外にも楽しい日常がいっぱい詰まっていますので、どうぞ新人ナースの気分を
味わいながらゲームの日常部分もたっぷり楽しんでくださいね☆

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