シナリオ担当の円まどかです。

2010年9月11日 | 開発室より

初めまして、または、再びまして、円まどかです。

公式ブログでも『白恋』について何か書いてと言われたので、私は白恋の裏話でも書いていこうかなと思います。
裏話……裏話……。



そうですね、第1回裏話は、白恋のシナリオ作業中の裏話は如何でしょう。
作業中裏話といえば、何度も「うあー!!」と頭を抱えたことですかね。
その理由は「えっ、これって医療用語なの!?」という感覚の差。
例えば、『抗がん剤でがん細胞を叩く』の『叩く』。
普段何気なく使っている言葉ですが、一般用語の『叩く』とは少し意味が違うんですよね。
言われてみれば……という感じです。

あとは、感覚の違い、ですね。

私たち看護師は心筋梗塞も、脳梗塞も、肺梗塞も、要は血管が詰まって起こる病気だってことを
感覚でわかっているので、単語と症状を聞いただけで、「ああ、この患者さんは今こういう状況なのか」と理解します。

けれど、一般の方はそうではなくて、それぞれ、心筋梗塞=心臓がヤバいらしい、脳梗塞=何か麻痺とか起こるらしい、
肺梗塞=肺ってことは息が苦しくなるとか?、みたいに、まったく別々の疾患として捉えるんですよね。

主人公のかおりは新人看護師。
学生時代のデキはあまりよくなかったので、感覚的には看護師よりは、一般の人に近いです。
大塚主任さんやなぎさ先輩として、かおりちゃんの向こうにいるユーザーさんにも、
そういう『感覚の差』を踏まえて、わかってもらえるように説明するのには、もうバッキバキに骨が折れました。

説明シーンで、普通に後輩に話すように書くと、すぐさま「わかりにくいです」とチェックが入りますし、
医療用語を使わずに説明しようとすると長くなっちゃうし。
どうしても出さざるを得ない医療用語もありますしね。
前回の西川さんの記事で『用語辞典』の機能についての説明がありましたが、あの辞典機能のおかげで、
テキストもグッとわかりやすくなると思います。

ちなみに、私が『ライター』として独立した際の初めてのお仕事は、医療用語・略語辞典だったりします。
おっと、白恋関係ないですねー、すみません。

話を元に戻しまして。

白恋は医療モノではあるけれども、病院が舞台なだけで、メインは女の子(子?)同士の友情・成長ストーリー。
医療ばかりに偏ってしまうと、萌えが薄くなってしまうので、その辺のバランスには気を遣いました。ディレクターさんが。
私は割と好きに書かせてもらって、あとのチェックで泣いたクチです(笑)。

――と、まぁ、作業中の裏話はこんなところでしょうか。

あと、個人的質問!!
実は白恋スタッフの中では、新人のA4さんを除くと、たぶん、私がゲーム業界歴が一番浅いと思うのですが、
そこで敢えての質問です!
新人時代にやった失敗を教えてください!!
……こゆことって、ユーザーさんの目には触れないので、知りたいと思うんですよね~。
私、ゲーム業界の先輩方の失敗談、聞きたいなー。
特にシナリオライターとしては大先輩の西川さん!!(笑)
というわけで、次回エントリーの際に、失敗談についてちょろっと触れていただけると嬉しいですv

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